母の親友が教えてくれたこと

小さい頃から家族ぐるみで
仲の良かった母の親友

子供同士も歳が近かったから
休みの日は遊びに行くのが楽しみだった

何より、そこのおばちゃん(母の親友)と
旦那さんである、おじちゃんがね

本当に明るくてあったかくて
自分達の事をいつも大切に思ってくれてるのが
伝わってくるから
本当に居心地が良かったんだよね。

母が亡くなってからも
おじちゃんとおばちゃんは
何も変わらないの。

今までと同じように、
いや、今まで以上に
私たち兄妹を気にかけてくれる。

実家にひとりで住む兄を
正月の集まりの席にも呼んでくれた。
向こうの親族のほとんどが
初めて会う人ばかりだったのに
兄はすごく居心地が良かったと言って
久しぶりにちゃんと正月迎えた感じだったと
喜んでいた。

そんなこと、なかなか出来ない。
赤の他人なのに、
身内の集まりに招いてくれるなんて。

兄が居心地が良いと感じた裏には
おじちゃんとおばちゃんが
みんなにちゃんと説明してくれて
みんなが温かく迎えてくれる環境を
作ってくれたんだと、心底思った。

朝から晩まで働く兄の代わりに
実家の庭まで気にかけてくれてるし

私が帰省すると
おばちゃんは休みをとってくれて
手料理を振る舞ってくれる。

もう母親の味なんて
食べれないと思っていたのに
おばちゃんが、あったかい母の味を
作ってくれるんだよ。

出来る限り母の代わりをしてくれようと
無理してるんじゃないかな?と
気になったりもしてるけど、、

でも本当に感謝ばかり。

そんなおじちゃんとおばちゃんには
法事の事でもお世話になりっぱなしで
無知な私たちに色んな事を教えてくれて
今日まで母の供養を何とかやってこれた。

そして、今回帰省したときに
『遺影はどのタイミングで仏壇の上に移動するの?』
と質問した。

『おばちゃんちはね、49日が過ぎたら、遺影は上に移動するよ』

続けてこう話してくれた。

『遺影が仏壇前にあるってことは
(亡くなったことが)新しいじゃない。
そうすると、やっぱり生きてるものは
故人に執着してしまう、というのかな。

だから、49日を過ぎたら、遺影は上にあげて
そのあとは仏様とお墓に拝むもの、という
ひとつの区切りをつけるためにもそうしているよ』

おじちゃんとおばちゃんは
小学1年生になったばかりの長女を
交通事故で亡くしている。
生きていたら、40才くらいかな?

その時もおじちゃんは同じように
49日を過ぎたら我が子の遺影を上にあげた。

『さすがにちょっと、、』と
おばちゃんは思ったみたいだけど
『それではいけないんだよ!!』と
おじちゃんに言われたそう。

それから毎日、おじちゃんに手を引かれて
お墓に拝みに行ったんだって。

涙が出そうなのを必死でごまかしてた。

おじちゃんの強い意思と
ふたりの強い夫婦の絆を見せて貰って
往復ビンタされた気持ちだった。

すごいよ、、
62年間生きた母の死に
未だにグズグズしている私にとって

8才になるかならないかの我が子の死に
たったの49日できちんと向き合ったふたり。

大切な人を失ったら
気持ちを強く強く強く持たなきゃいけない。

それを実践したおばちゃんの言葉には
すごく重みがあった、
心にスーっと入ってきてズシンってなった

このままじゃ、いけないね私

母が天国から伝えたかったことを
おじちゃんとおばちゃんが伝えてくれた気がする


本当にありがとう。

そして、そんな関係を小さい頃から
築いてくれて残してくれた母に
改めて、ありがとう、と思います。