母自慢をします

私は

女性であそこまでの事を成し遂げた人を
他に見たことがありません。

継続は力なり

まさに、そんな人でした。
真面目で一生懸命で
良くも悪くも…曲がったことが嫌い、
負けん気の強さも人一倍でした笑

私が小2の時に両親は離婚をしました

離婚してすぐ
まず、母がしたことは
まだ小学校に通う3人の子供たちが
大学卒業するまでにかかる費用を
月単位で全部書き出した。

入学、卒業はもちろん、
学校行事、部活なども想定に入れて。

三人分。全部書き出した。

そして、それをクリアするために
毎月いくらずつ貯金をしなければならないかを
明確にして、実践したのです。

朝4時起床:新聞配達
7時前帰宅:洗濯、朝ごはん、身支度
8時半~17時:事務職勤務
17時半帰宅:夕飯の準備、入浴、身支度
19時半~0時:レンタルビデオ屋でアルバイト

もちろん、残業になることも度々あった。
そして帰ってきて就寝…

と思ったらまた、4時起き。

この生活を、母は何年続けていたんだろう、、

そんなことすら気にも止めていなかった私。

働いてる母が当たり前すぎて
家事をこなす母が当たり前すぎて
感謝の『か』の字も出てこなかった私
手伝うよ!の『て』も出てこなかったね

今更ながらそんな自分を殴ってやりたい。

離婚して家を追い出されて

取り壊す予定だった古い住宅を
壊さないでと頼み込み、増築リフォームをした。
五右衛門風呂にポットントイレ、
とても現代人が住める状況ではなく
かなり大がかりなリフォームをした。

中学生に上がる頃
母の実家の二階を二世帯として住めるように
またまたリフォームして引っ越した。
これまた、大がかりなリフォーム。

そして、私が二十歳になる頃、
誰にも何も言わず、母は高台に
一軒家を建てていた。

兄は私立大学に進学、
姉も県立大学に進学した。

一体何がどうなってるのか、、
大人になってからようやく疑問に思った

たった1個のフルタイムの仕事で
毎日、子育てヒーヒーして
どんどん洗濯物がたまってしまう私には
もう、意味がわからない

ましてや、2度のリフォームとマイホーム

女一人でどうやって、、
公務員じゃないよ?

そしてもっと驚いたのは、

亡くなった母には、借金がなかった。
住宅ローン完済済み

田舎だから安く建てられるのよ
別にすごくないよ、といっていたけど

それでも2000万で少々お釣りがくる、位の話

たったの12年足らずで
完済していた、、、

一体何が起きたんだ。

もちろん宝くじが当たったわけではありません。
水商売を出来るような、器用な母でもありません。

本当に、、、すごい。

実家のしゃもじは
熱で変形しまくり、変色しまくりだった、

それでもずっと使ってた母。

いつだったか、
『さすがに見た目が汚い、買いなよ笑』と
わたし言ったんだよね

そしたら母が言ってた

『今これを買わないと死ぬか?と考えたら、別に死なないよな~ってなるのよ笑
そう考えるようになると、本当に必要なものしか買わなくてすむから家も散らからないからいいよ』と。

壮絶だったとおもう、
我慢我慢我慢がまんがまんがまん、

そしてそれが当たり前になったんだろうね

それに気づけない娘で本当にごめんね。

欲しいものついつい買っちゃう私
本当にあなたの子供でしょうか。。。

すごいやろ、うちのお母さん笑

でも。。、

だから、余計に

母の死には納得がいかない。

母はいっぱい長生きして
年金もいっぱいもらって
老後を思う存分、楽しむべき人だったのに

なんだよ、癌って。

なんで、こんなに子供のために
精一杯生きた人が
こんな大病にならなければいけなかったのか。

タバコもしない、酒はたしなむ程度。
体を動かすのが好きだから毎日運動していた。
偏食だってしないし、青汁飲んでたし
癌になる要素が一切見つからない。

なのに、なんで?

富士山に登ると、張り切っていたのに。

お母さんやっぱり涙が止まらなくなる

喧嘩ばっかりしてたくせに
今更だよね、私メソメソして。

お母さんごめんね、